所得税・住民税関連
更新日:2024年1月17日

雑所得の税率は?雑所得だからといって50%になるわけじゃない?
雑所得が数百万円くらいなら税率はそこまで高くならない


「雑所得だから税率が50%」になるわけではありません。


たとえばビットコインなどの仮想通貨で稼いだ金額(雑所得)が少なければ税率は5%になるし、5,000万円のような大金を稼げば最高税率45%になります。
※雑所得のほかに所得がなければ「雑所得 – 所得控除」に税率をかけることで所得税が計算されます。「雑所得 – 所得控除」の多さによって税率が5%~45%になります。
※くわしくは所得税率とは?を参照。


下記の表に雑所得ごとの税率をまとめました。見てわかるように、数百万円くらいなら税率はそれほど高くありません。

雑所得の税率

たとえばあなたの所得が雑所得だけの場合、雑所得ごとの所得税率(5%~45%)は以下のようになります。
※わかりやすいように、経費は0円としています。

雑所得がたくさんある人は以下の税率表をチェックしておきましょう。

※所得が雑所得だけの場合。

雑所得 所得税の税率 あなたにかかる所得税
200万円 5% 約5.6万円
300万円 10% 約10.4万円
500万円 20% 約34万円
900万円 23% 109万円
1,100万円 33% 約160万円
2,000万円 40% 約460万円
4,200万円 45% 約1,360万円

※所得が雑所得だけの場合。
※雑所得の税率のシミュレーションはこちらのツールで行いました。雑所得だけなので青色申告特別控除は適用していません。

注意ポイント

所得税の税率は「所得から所得控除を引いた金額」にかけられます。所得全額に税率がかけられるわけではありません。
たとえば、会社員で副業をしている人なら「給与所得 + 雑所得 – 所得控除」の金額に税率がかけられます。
※雑所得のほかに所得がなければ「雑所得 – 所得控除」に税率をかけることで所得税が計算されます。「雑所得 – 所得控除」の多さによって税率が5%~45%になります。
※上記に加えて、住民税がかかります。住民税については税率は10%で固定です。

また、所得税率ごとに設定されている控除額が差し引かれます。したがって、利益のすべてに税率がかけられるわけではないので所得税額は上記表のような金額になります。
※くわしくは所得税率とは?を参照。

※おすすめ記事:雑所得10~1,000万円で税金はいくら?