年末調整は給与所得者の扶養控除等(異動)申告書に記入して提出すれば勤務先が年末調整をおこなってくれます。2024年度(令和6年)の申告書は以下のとおりです。
夫または妻に扶養されている配偶者(パート主婦など)の方は社会保険の扶養に入っていることが多いので、1年間の収入が103万以下や130万円未満の場合がほとんどでしょう。
収入が103万や130万円未満の場合、記入する項目は氏名欄と基礎控除申告書以外に記入する必要がない場合が多いです。
※記入項目は下記で説明しています。
※記入項目❶~❻のチェックは下記のチェックポイント表にまとめています。
※給与所得者の扶養控除等(異動)申告書については、今年度用と来年度用の2枚を提出することになります。来年度(2025年)の扶養控除等(異動)申告書についても書き方は一緒です。
来年度(令和7年)の扶養控除等(異動)申告書
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の氏名等の記入のしかたは以下のとおりです。
各種控除の対象にならない方は氏名欄の記入だけになります(ほかの項目は空欄のまま提出することになります)。
※基礎控除申告書については必ず提出することになるので忘れないようにしましょう。下記の項目で説明しています。
氏名欄の記入はここまでです。では次に、❺住民税に関する事項(16歳未満の扶養親族)の項目について下記で説明していきます。必要な方は記入を忘れないようにしましょう。
※記入欄❶~❻については上記の見本を参照。
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の住民税に関する事項の記入のしかたは以下のとおりです。
▶個人番号は勤務先によって記入しなくてよい場合があります。
▶16歳未満の扶養親族の住所を記入する。
▶国内に住所をもっていない場合は国外扶養親族に〇をつける。
▶所得がある場合は見積額に金額を記入する(給与所得についてはこちらで計算できます)。
▶異動月日及び事由は基本的には空欄でよい。子供が生まれた場合などに「〇月〇日出生」などと記入する。
※扶養親族とは、生計を一にしており、年間の所得が48万円以下の方をいいます。
では次に、基礎控除申告書について下記で説明していきます。パート主婦の方も必ず提出することになります。
給与所得者の基礎控除申告書の2024年度(令和6年)の記入例は以下に示したとおりです。
記入のやり方についても以下で説明しているのでチェックしておきましょう。
※申告書は年末調整の時期に勤務先から配布されます。
※年末調整の書き方については2024年末調整の書き方を参照。
※基礎控除については基礎控除とは?を参照。
では次に、保険料控除申告書について下記で説明していきます。記入する項目がある方はチェックしておきましょう。
社会保険料や地震保険料、iDeCoなどを支払っている方は給与所得者の保険料控除申告書も提出する必要があります。
アルバイトやパートの方も国民年金保険料などを自分で支払っている場合は社会保険料控除の欄に金額を記入して提出しましょう。
それぞれ記入手順は以下のページで説明しているので必要な方はチェックしておきましょう。
この申告書で「生命保険料控除」、「社会保険料控除」、「地震保険料控除」、「小規模企業共済等掛金控除」を申請することができます。社会保険料や地震保険料、iDeCoなどを支払っている方はチェックしておきましょう。
保険料控除申告書の申請については保険料控除申告書の書き方・見本記入例を参照。
▶かならず記入する項目
❶氏名欄と基礎控除申告書
※氏名欄については上記で説明しています。
※基礎控除申告書は上記で説明しています。
▶必要なひとは記入する項目
❺16歳未満の扶養親族欄と社会保険料申告書
※16歳未満の扶養親族(住民税に関する事項)については上記で説明しています。
※保険料控除申告書は上記で説明しています。
▶記入しなくていい項目
❷❸❹❻の欄
控除等を受けなければ記入する必要はありません。
ほかの記入欄についてくわしく知りたい方は2024年末調整の書き方見本で解説しているのでチェックしておきましょう。