年末調整は給与所得者の扶養控除等(異動)申告書に記入して提出すれば勤務先が年末調整を行ってくれます。2024年度(令和6年)の申告書は以下のとおりです。
ダブルワークをしている方で記入する項目がよくわからない方は下記でチェックしておきましょう。
※記入項目❶~❻のチェックは下記のチェックポイント表にまとめています。
※給与所得者の扶養控除等(異動)申告書については、今年度用と来年度用の2枚を提出することになります。来年度(2025年)の扶養控除等(異動)申告書についても書き方は一緒です。
来年度(令和7年)の扶養控除等(異動)申告書
▶必要なひとが記入する項目
❷の欄
→合計所得が95万円以下の配偶者がいるなら記入。
※❷の欄については下記で説明しています。
●配偶者控除等申告書
→配偶者の合計所得が133万円以下なら記入しましょう。
※配偶者控除等申告書についてはこちらの記事で説明しています。
❸の欄
→16歳以上の子供または親などを扶養しているなら記入。
※❸の欄については下記で説明しています。
❹の欄
→寡婦・勤労学生または障害をもっている場合は記入。
※❹の欄については下記で説明しています。
❺の欄
→16歳未満の子供がいれば記入しましょう。
※❺ 16歳未満の扶養親族(住民税に関する事項)については下記で説明。
❻の欄
→退職金を受けたひとを扶養していれば記入しましょう。
※くわしくは下記で説明しています。
●保険料控除申告書
→生命保険やiDeCoなどの掛金を支払っていれば記入。
※保険料控除申告書は下記で説明しています。
●住宅ローン控除を受ける方は申告書
※住宅ローン控除については下記で説明しています。
それでは最初に❶氏名欄の記入例について下記で説明していきます。全員必ず記入する項目なので忘れないようにチェックしておきましょう。
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の氏名等の記入のしかたは以下のとおりです。
氏名欄の記入はここまでです。では次に、❷源泉控除対象配偶者の項目について下記で説明していきます。配偶者がいる方はしっかりチェックしておきましょう。
※記入欄❶~❻については上記の見本を参照。
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の源泉控除対象配偶者の記入のしかたは以下のとおりです。
▶以下の条件1~4をすべて満たしている場合、配偶者の名前を記入する(いなければ空欄でOK)。
源泉控除対象配偶者欄の記入はここまでです。では次に、❸控除対象扶養親族の項目について下記で説明していきます。扶養している親族がいる方はチェックしておきましょう。
※記入欄❶~❻については上記の見本を参照。
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の控除対象扶養親族の記入のしかたは以下のとおりです。
この項目に記入すると扶養控除を申請することができます。
▶扶養している親族が非居住者であり、該当する項目にチェックを入れる。
※非居住者とは国内に住所をもっておらず、1年以上国内に住んでいない方をいいます。
※たとえば年齢が16歳~29歳または70歳以上である場合は該当箇所にチェックを入れる。
※30歳以上70歳未満の場合は、留学・障害者・38万円以上の支払のいずれかにチェック。
※「38万円以上の支払」とは令和6年中に生活費または教育費として38万円以上受けるひとのこと。
※非居住者である場合、親族関係書類の添付等が必要です。「留学」にチェックを付けた場合は、留学ビザ等書類の添付等が必要です。
▶扶養親族の住所をそれぞれ記入する。
▶異動月日および事由には就職・離婚・死亡など扶養控除の適用に変更があった場合などにその事由と日付を記入する。基本的には空欄でよい。
控除対象扶養親族欄の記入はここまでです。では次に、❹障害者、寡婦、ひとり親、勤労学生の項目について下記で説明していきます。自分がどれかに該当する場合は記入を忘れないようにしましょう。
※記入欄❶~❻については上記の見本を参照。
▶自分が該当しなければ空欄でOKです。自分が寡婦・勤労学生にあてはまる場合、自分または親族が障害者にあてはまる場合は項目に記入すると控除を受けることが出来ます。
くわしい記入手順は以下のリンク先で説明しています。
では次に、❺住民税に関する事項の項目について下記で説明していきます。16歳未満の親族を扶養している方はチェックしておきましょう。
※記入欄❶~❻については上記の見本を参照。
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の住民税に関する事項の記入のしかたは以下のとおりです。
給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の退職手当等を有する配偶者・扶養親族の記入のしかたは以下のとおりです。
▶非居住者である場合は「非居住者である親族」欄の該当する項目にチェックを入れる(配偶者なら配偶者にチェックを入れる)。
※非居住者とは国内に住所をもっておらず、1年以上国内に住んでいない方をいいます。
▶所得がある場合は合計所得の見積額に金額を記入する(給与所得についてはこちらで計算できます)。
▶「障害区分」については退職所得を除いた合計所得金額の見積額が48万円以下である場合はチェックを付ける。
※特別障害者である場合は「特別」にチェックを付けます。
▶異動月日及び事由は基本的には空欄でよい。
▶「寡婦またはひとり親」については退職所得を除いた合計所得金額の見積額が48万円以下である扶養親族がいることで、あなたが寡婦またはひとり親になる場合はチェックを付ける。
給与所得者の基礎控除申告書についてはかならず記入する必要があります。高校生のアルバイトだとしても記入して提出しましょう。
ほかの2つの控除(配偶者控除や所得金額調整控除)を受ける方は該当する欄への記入も忘れないようにしましょう。
給与所得者の基礎控除申告書についてはかならず記入する必要があります。アルバイトやパートの方も忘れないようにチェックしておきましょう。
▶全員が必ず記入する項目(基礎控除申告書)
サラリーマンだけでなく、高校生のアルバイトだとしても基礎控除申告書は記入しましょう。記入する項目はむずかしい内容ではありません。年収を記入して、それにともなう基礎控除の金額を決定するだけです。
基礎控除申告書については基礎控除申告書の書き方の見本を参照。
社会保険料や地震保険料、iDeCoなどを支払っている方は給与所得者の保険料控除申告書も提出する必要があります。
アルバイトやパートの方も国民年金保険料などを自分で支払っている場合は社会保険料控除の欄に金額を記入して提出しましょう。
それぞれ記入手順は以下のページで説明しているので必要な方はチェックしておきましょう。
この申告書で「生命保険料控除」、「社会保険料控除」、「地震保険料控除」、「小規模企業共済等掛金控除」を申請することができます。社会保険料や地震保険料、iDeCoなどを支払っている方はチェックしておきましょう。
保険料控除申告書の申請については保険料控除申告書の書き方・見本記入例を参照。
▶かならず記入する項目
❶氏名欄と基礎控除申告書
※氏名欄については上記で説明しています。
※基礎控除申告書は上記で説明しています。
▶必要なひとが記入する項目
ほかの記入欄についてくわしく知りたい方は2024年末調整の書き方見本で解説しているのでチェックしておきましょう。