クレジットカードってなに?

小中学生を対象にしたクレジットカードについて学ぶための教材(子供向け)。授業等でご活用ください。

ここではクレジットカードの注意点などについて説明しています。
目次

クレジットカードとは?

クレジットカードってなに?

クレジットカードとは、お買い物をするときなどに使うカードです。
お財布に現金を持っていなくてもクレジットカードを持っていればお買い物ができる便利なカードです。

クレジットカードはどんなときにつかう?

コンビニでお買い物をしたり、ネットショッピングをしたり、いろいろな場面でつかうことができます。
「クレジットカードが使えます」とお店に書いてあれば利用することができます。

使い過ぎに注意しよう

もし使い過ぎてお金が支払えなくなったら大変です。自分がいま持っているお金がどれくらいなのかちゃんとわかっておきましょう。
※クレジットカードを使う上で危険なことは3ページ以降で説明しています。

クレジットカードはどんなしくみ?

クレジットカードは後払いが特徴

クレジットカードで利用した金額は「あとから」支払うことになります。

たとえば、あなたが4月中にいろいろなお店でクレジットカードを使ってお買い物をして、その金額の合計が10,000円だとすると、4月中に使った金額10,000円は5月にまとめてカード会社に支払うことになります。
※お店はカード会社からお金を渡してもらうことになります。

何に使ったかわからなくならないように

何にいくら使ったかわからなくなるのを防ぐために「利用明細」がスマホなどで確認できるようになっているので安心してください。

使える金額は決められている?

クレジットカードの特徴として「限度額までしか使用できない」ことが挙げられます。

たとえばあなたが使うクレジットカードの限度額が20万円に設定されていれば、一か月にお買い物できる金額は20万円までになります。

限度額を超えて使おうとしても使用できないようになっています。
※使い過ぎて翌月お金を支払えない…ということにならないように気をつけましょう。クレジットカードの注意点については次のページで説明しています。

クレジットカードのしくみをもう少しくわしく

※下記は少し難しい内容(カード会社の仕組みについて)です。読み飛ばしても構いません。

クレジットカードを利用したひとは利用金額をカード会社に支払い、カード会社は手数料をお店からもらうシステムになっています。たとえば、あなたが洋服屋さんでカードをつかって10,000円のお買い物をしたとします。あなたはあとから購入代金10,000円をカード会社に支払い、カード会社はあなたから受け取ったお金を洋服屋さんに渡します。ただし、カード会社は洋服屋さんに10,000円を渡す際に「手数料」を差し引きます。カード会社はこの「手数料」でお金を稼ぐというしくみです。

洋服屋さんはカード会社に手数料を支払うことになるので売り上げが少し減ってしまいます。それでもなぜ手数料を支払うのかというと、「カードでお買い物をしてもらうメリット」があるからです。メリットとしては1.高い商品を売りやすくなる 2.来店するひとが増える 3.現金の計算ミスなどが防げる などが挙げられます。その結果、洋服屋さん全体の売り上げが増えてくれればカード会社に手数料を支払ったとしてもカードでお買い物をしてもらう価値があるということです。

また、カード会社はカードを使う人からの利息(分割払いやリボ払いなど)で利益を得たりしています。以上のように、カード会社は手数料や利息でお金を稼ぐしくみになっています。

クレジットカードで危険なこと

クレジットカードを使う前に覚えておくこと

クレジットカードは便利なものですが、気をつけなければいけないことがいろいろあります。
使い過ぎに注意するのはもちろんですが、ほかにも気をつけなければいけないポイントがあります。
では、それぞれくわしく説明していくのでチェックしておきましょう。

注意1.使い過ぎないようにする

使い過ぎて支払えなくならないように

クレジットカードでお買い物をすると、購入代金の支払いが翌月にまとめてくるので、よく考えずに使い過ぎてしまうと「お金が無くて支払えない!」となってしまいます。支払いが遅れれば罰金として延滞金が上乗せされてしまいます。

問題はお金だけじゃない?信用がなくなる?

「お金が無くてカード代を支払えない…」となってしまうと、信用を失うことになります。
カード会社からすると「この人は計画的にお金を使えない人だ」という記録を付けられてしまい、信用を無くすことになります。
※この信用情報はしばらく(5年程度)残ってしまうので気をつけましょう。

信用が無くなるとどうなる?

信用が無くなるとカードがつかえなくなったり、新しくカードをつくれなくなったり(家が借りられなくなったり、ローンが組めなくなったり…)など、いろいろ面倒なことになるので気をつけましょう。

最悪な事態にならないようにしよう

お金が支払えないからといっていろいろなところからお金を借りて、そのお金でカードの支払いをして…ということをするのは危険です。
お金が返せなくなって怖い状況になってしまうかもしれません。

注意2.他人に貸したりしない

他人に貸すのは契約違反

クレジットカードを本人以外が使用することは契約違反です。契約違反をしてしまうと返金などの補償が受けられなくなってしまいます。

家族だとしても契約違反

たとえ家族だとしてもあなたのカードを勝手に借りて利用した場合、返金を受けられない場合があります。
※家族で使いたい場合は「家族カード」を契約しましょう。

注意3. 盗まれないように注意する

財布に入れている場合は注意

クレジットカードを常に持ち歩いているひとはスリや盗難に気をつけましょう。
満員電車や居酒屋などで財布を盗まれたり、財布を無くしたりするかもしれません。
勝手にカードを利用されて被害が大きくなる前に、すぐにカード会社に連絡しましょう。

注意4. あやしい場所で使用しない

カードの情報を盗まれる?

あやしいお店でクレジットカードを使うと、スキミングされてしまう可能性があります。なるべくあやしいお店に近づかないようにしましょう。
※スキミングとはカードの情報を盗み取る行為のこと。偽装カードを作って不正利用されてしまう場合があります。

あやしいサイトに登録したらダメ

よくわからないサイトでむやみにカード情報を登録しないようにしましょう。「カードの情報だけ盗まれて買ったものが届かない」といった被害にあう可能性があります。信頼できるサイトかどうかしっかり確認しましょう。
※掲載されている日本語がおかしかったりする場合は要注意です。

注意5. 偽装メールに気をつける

カード会社などに装ってだましてくる

銀行やカード会社を装ってクレジットカードの情報を登録させる偽装メールに注意しましょう。
あなたを不安にさせるようなタイトルのメールが届いたときは要注意です。カード情報を盗もうとする詐欺メールの可能性が高いです。
※「アカウントが不正アクセスされました。パスワードやカード情報の変更手続きをしてください」などのメールが届いたら要注意です。

不審なメールに記載されたリンクを押してカード情報を入力するのは絶対にやめましょう。

デビットカードとプリペイドカード

クレジットカードのほかにも?

お買い物をするときなどに使うカードはクレジットカードのほかにもあります。

代表的なものはデビットカードとプリペイドカードです。

デビットカードは口座からすぐに支払い?

デビットカードもクレジットカードと同様にお買い物をするときに使えるカードです。

カードでお買い物をしたらすぐに銀行口座から購入代金が引き落とされるところが特徴です。
自分の銀行口座にある預金の範囲でしか使えないので、カードを使い過ぎてお金を支払えなくなることを防げます。学生などにとっては安心なカードです。

プリペイドカードはあらかじめお金をチャージしておく?

プリペイドカードもクレジットカードと同様にお買い物をするときに使えるカードです。

チャージ(前払い)した金額までしかお買い物ができないところが特徴です。
プリペイドカードもデビットカードと同様に使い過ぎてお金を支払えなくなることを防げるので、学生などにとっては安心なカードです。

使える年齢は?

使える年齢は次のとおりです。カードをつくる予定の方は覚えておきましょう。

クレジットカード:18歳以上なら作れる。
※ただし、学生のうちは親の同意が必要になる場合もある。

デビットカード:16歳以上なら作れる。

プリペイドカード:16歳以上なら作れる。
まとめ
キャッシュレスで会計を済ますことが多くなった現在、クレジットカードを使用する機会がとても増えています。

現在20歳未満の学生でも、お金を稼ぐようになればほとんどの方がクレジットカードを作ることになるでしょう。

クレジットカードはとても便利なアイテムです。ですが、悪い使い方をしてしまうと自分の生活が苦しくなってしまいます。

クレジットカードの良い点と悪い点を今のうちからしっかり把握しておくことをオススメします。
※内容に関するご意見・ご感想についてはお問い合わせにて受け付けています。

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