▶配偶者の93万~100万の壁とは?
収入がパート収入のみであり、年収93万~100万を超えると住民税がかかりはじめる。
※くわしくは下記で説明しています。
▶配偶者の103万の壁とは?
年収103万円を超えると所得税がかかり始める。2024年現在時点では廃止する予定はない(現在178万に引き上げる検討が行われています)。
※くわしくは下記で説明しています。
▶配偶者の106万の壁とは?
▶配偶者の130万の壁とは?
年収130万円以上になると社会保険の扶養から外れる。扶養を抜ければ自分で保険料を支払うことになる。
※くわしくは下記で説明しています。
▶配偶者の150万の壁とは?
年収150万円を超えると配偶者の税金が徐々に増えていく。ただし、損をすることは無い。
※くわしくは下記で説明しています。
▶配偶者の201万の壁とは?
年収201万円を超えたら「配偶者特別控除」の対象外になるため、配偶者の税金が安くならない。
※くわしくは下記で説明しています。
▶103万の壁とは?
年収103万円を超えると所得税がかかり始める。そして、親族の扶養から外れる。扶養から外れると親族の税金が増える。
※くわしくは下記で説明しています。
※おすすめ年収については下記で説明しています。103万以下にしておくのがオススメです。
▶106万の壁とは?
年収106万円(厳密には月収8.8万以上)になると社会保険の加入条件の1つを満たす。すべての条件を満たせば、勤務先の社会保険に加入しなければいけない。
※くわしくは下記で説明しています。
▶130万の壁とは?
年収130万円以上になると社会保険の扶養から外れる。
※くわしくは下記で説明しています。
アルバイトやフリーターの方は1年間の給与収入額(給料の金額)によって税金がかけられたり、扶養から外れたりします。それぞれのボーダーラインは年収の壁と一般的によばれています。
※パート主婦の年収の壁についてはページ下記で説明していきます。
これからアルバイトをしようとしている方などは年収の壁(年収のボーダーライン)をチェックしておきましょう。
特に親に扶養されている学生などは年収の壁について覚えておくことをオススメします。
▶93万~100万の壁とは?
年収93万~100万を超えると住民税がかかりはじめる。ただし、未成年なら約204万まで住民税は0円。
※くわしくは下記で説明しています。
▶103万の壁とは?
年収103万円を超えると所得税がかかり始める。そして、親族の扶養から外れる。扶養から外れると親族の税金が増える。
※くわしくは下記で説明しています。
※おすすめ年収については下記で説明しています。103万以下にしておくのがオススメです。
▶106万の壁とは?
年収106万円(厳密には月収8.8万以上)になると社会保険の加入条件の1つを満たす。すべての条件を満たせば、勤務先の社会保険に加入しなければいけない。
※くわしくは下記で説明しています。
▶130万の壁とは?
年収130万円以上になると社会保険の扶養から外れる。
※くわしくは下記で説明しています。
年収93万~年収100万の壁とは、住民税がかかるボーダーラインのことをいいます。
たとえば、東京23区にお住まいの方はアルバイトの収入が1年間(1月~12月まで)に100万円以下なら住民税が0円になります。
ですが、年収が100万円を超えると住民税がかかり始めます。
※収入が給料のみである場合。くわしくは下記の記事を参照。
※お住まいの地域によっては93万円や97万円を超えると住民税がかかり始める場合があります。
未成年の場合は合計所得135万円(つまり、アルバイト収入のみで約204万円)以下なら住民税が0円になります。
したがって、高校生のアルバイトの方などは住民税が0円になることが多いでしょう。
※くわしくは下記の記事で説明しています。
住民税がかからない?いくらからかかる?住民税が0円になるとき。
では次に、アルバイトやフリーターの年収103万円の壁について下記で説明していきます。親などに扶養されている方はチェックしておきましょう。
フリーターや学生アルバイトの年収103万の壁とは、❶所得税がかかるボーダーライン、❷親族の税金が増えてしまうボーダーラインのことです。
※給与収入のほかに雑所得がある場合は下記を参照。
かんたんに説明すると、1年間(1月~12月まで)のアルバイト収入が103万円を超えると所得税がかかり始めることになります。
※給与収入とは、給料などのこと。
また、親族(たとえばあなたの親)に扶養されている場合、1年間のアルバイト収入が103万を超えると扶養親族の対象から外れるため、あなたの親が支払う税金が高くなってしまいます。
▶所得税がかかるボーダーライン
あなたの1年間(1月~12月まで)の給与収入が103万円を超えると所得税がかかることになります。つまり、103万円以下なら所得税は0円になります。所得税を支払いたくない方は103万円を超えないようにしましょう。
※収入が給料だけの場合。
※なぜ103万円なのかについてはこちらの計算過程を参照。ちなみに、100万円を超えると住民税がかかることになります(市区町村によっては97万円や93万円を超えると住民税がかかり始める場合があります)。くわしくは住民税がかからないときを参照。
▶親族の税金の負担が増すボーダーライン
あなたの1年間(1月~12月まで)の給与収入が103万円を超えると、扶養親族の対象から外れてしまいます。
すると、あなたのことを扶養している親族が扶養控除を利用できなくなります。
扶養控除とは「養う親族がいると税金が安くなる」という制度であり、この制度を利用できなくなることによって親族の税金の負担が増えてしまいます。
※あなたが親族に扶養されていない場合は関係ありません。
ちなみに、あなたの親の年収が250万円~850万円だとすると、支払う税金が年間約5~17万円高くなります。
※くわしくは下記の記事で説明しています。
フリーターや学生が扶養から外れるといくらかかる?親の税金は?
フリーターで130万円超えると損?それともお得?
では次に、年収106万円の壁について下記で説明していきます。社会保険の扶養に入っている方はチェックしておきましょう。
フリーターやアルバイトの年収106万の壁とは、社会保険の加入条件の1つを満たすボーダーラインの目安のことです(厳密には月収8.8万円)。
以下の5つの条件をすべて満たすと社会保険に加入することになります。
勤務先の社会保険に加入すれば自分で社会保険料を支払わなければいけなくなるので注意しましょう。
※年収106万(月収88,000円)で勤務先の社会保険に加入したとすると、あなたが支払う保険料は年間約15万円になります。
ちなみに、学生の場合は106万円の壁は関係ありません。社会保険に加入したくないアルバイトの方などは覚えておきましょう。
※くわしい社会保険の加入条件ついては下記の記事を参照。
フリーターやアルバイトの年収130万の壁とは社会保険の扶養から外れるボーダーラインのことです。
たとえば1年間(1月~12月まで)の収入が130万以上になる見込み※がある場合、親族(たとえばあなたの親)の社会保険の扶養に入っている方は強制的に扶養から外され、自分で保険料を支払うことになります。
※たとえば月収約11万円が数か月続くと年収130万円以上になると判定され、扶養から外される場合があります。
※くわしくは130万円になる見込みなら扶養から外れる?を参照。
年収130万円以上になる見込みがある場合、社会保険の扶養になることができなくなります※。
※あなたを扶養する親族が勤務先の社会保険に加入している場合に限ります。
社会保険の扶養に入っているときはあなた自身が支払う健康保険料は0円になります。ですが、年収130万円以上になると社会保険の扶養から外れて、自分で勤務先の社会保険に加入して保険料を支払わなければなりません。
たとえばあなたの年収が130万円だとすると、1年間に支払う社会保険料は約19万円になります。
※くわしくは社会保険の扶養とは?収入などの条件は?を参照。
※103万円を超える場合は下記の記事をチェック
子供が103万超えたら親はいくら払う?年収いくらがおすすめ?
では次に、パート主婦の年収の壁について下記で説明していきます。
配偶者(パート主婦・主夫)は1年間に稼ぐ金額によって税金がかけられたり、扶養から外れたりします。それぞれのボーダーラインを年収の壁と一般的によばれています。
これからパートやアルバイトをしようとしている妻や夫は年収の壁(年収のボーダーライン)をチェックしておきましょう。
とくに、適度に働いて適度にお金を稼ごうと考えている方は年収の壁について覚えておくことをオススメします。
▶配偶者の93万~100万の壁とは?
収入がパート収入のみであり、年収93万~100万を超えると住民税がかかりはじめる。
※くわしくは下記で説明しています。
▶配偶者の103万の壁とは?
年収103万円を超えると所得税がかかり始める。
※くわしくは下記で説明しています。
▶配偶者の106万の壁とは?
年収106万円(厳密には月収8.8万以上)になると社会保険の加入条件の1つを満たす。すべての条件を満たせば、勤務先の社会保険に加入しなければいけない。
※くわしくは下記で説明しています。
※106万の壁は無くなる予定(月収8.8万の条件や特定適用事業所の条件が無くなる予定です)。
▶配偶者の130万の壁とは?
年収130万円以上になると社会保険の扶養から外れる。扶養を抜ければ自分で保険料を支払うことになる。
※くわしくは下記で説明しています。
▶配偶者の150万の壁とは?
年収150万円を超えると配偶者の税金が徐々に増えていく。ただし、損をすることは無い。
※くわしくは下記で説明しています。
▶配偶者の201万の壁とは?
年収201万円を超えたら「配偶者特別控除」の対象外になるため、配偶者の税金が安くならない。
※くわしくは下記で説明しています。
パート主婦の年収93万~100万の壁とは、住民税がかかるボーダーラインのことをいいます。
たとえば、東京23区にお住まいの方はパート収入が1年間(1月~12月まで)に100万円以下なら住民税が0円になります。
ですが、年収が100万円を超えると住民税がかかり始めます。
※お住まいの地域によっては93万円や97万円を超えると住民税がかかり始める場合があります。
共働きの場合、年収の少ない側が16歳未満の子供を扶養親族にすると、住民税が0円になる場合があります。
たとえば、子供を1人扶養している方は年収156万円以下なら住民税が0円になります(市区町村によっては金額が異なる場合があります)。くわしくは下記の記事で説明しています。
では次に、配偶者(パート主婦)の年収103万円の壁について下記で説明していきます。パートなどでお金を稼ぐつもりの方はチェックしておきましょう。
パートをする主婦の103万の壁とは、所得税がかかるボーダーラインのことです。
※また、パート収入が103万を超えると同一生計配偶者ではなくなります。
簡単に説明すると、1年間の給与収入が103万円を超えると所得税がかかり始めることになります。
※給与収入とは、給料などのこと。
ただし、所得税がかかり始めるといっても損するわけではないので、103万円を超えても特に気にする必要はありません。
106万円の壁とは、社会保険の加入条件の1つを満たすボーダーラインの目安のことです(厳密には月収8.8万以上)。以下の5つの条件をすべて満たすと社会保険に加入することになります。
勤務先の社会保険に加入すれば自分で社会保険料を支払わなければなりません。したがって、夫の社会保険の扶養に入っている人は気をつけましょう。
また、もし自分で勤務先の社会保険に加入した場合に支払う保険料については下記でシミュレーションしているので参考にしてみてください。
※くわしい社会保険の加入条件ついては社会保険の加入条件は8.8万?パート主婦やアルバイトも対象?を参照。
1年間の収入が115万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間約17万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
1年間の収入が130万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間約19万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
1年間の収入が150万円のとき
勤務先の社会保険に加入した場合の保険料は年間約21万円になります。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
130万の壁とは、社会保険の扶養から外れるボーダーラインのことです。
たとえば1年間の稼ぎが130万以上になる見込みがある場合、夫の社会保険の扶養に入っている人は強制的に扶養から外され、自分で保険料を支払うことになります。
※あなたの夫が勤務先の社会保険に加入しているとした場合です。
※たとえば月収約11万円が数か月続くと年収130万円以上になると判定され、扶養から外される場合があります。
※くわしくは130万円になる見込みなら扶養から外れる?を参照。
保険料はそれなりの金額になるので、扶養から外れるときは覚悟しておきましょう。
年収130万円以上になる見込みがある場合、強制的に夫の社会保険の扶養から外れることになります。
※くわしくは130万円になる見込みなら扶養から外れる?を参照。
社会保険の扶養に入っているとき、妻が支払う健康保険料は0円・国民年金保険料は0円になります。
ですが、妻の年収が130万円以上になると社会保険の扶養から外れて、妻本人が勤務先の社会保険に加入することになるので、自分で社会保険料を支払わなければなりません。
※年収130万円の場合、社会保険料は年間約19万円となります。
※パート主婦が年収130万円以上になったときに支払う税金や保険料は年収130~205万のとき手取りや税金はいくら?ぜひ参考にしてみてください。
▶130万の壁が改正された?
では次に、年収150万円の壁について下記で説明していきます。配偶者の税金に関わることなのでチェックしておきましょう。
150万の壁とは、夫の税金の負担が増えるボーダーラインのことです。
1年間の給与収入が150万円を超えると徐々に夫の負担が増していきます。なぜかというと、配偶者特別控除の控除額がパート主婦の年収によって減額していくためです(150万円を超えて以降減額していく)。
※給与収入とは、給料などのこと。くわしくは給与所得を参照。
※給与収入のほかに雑所得がある場合は下記を参照。
ただし、年間150万円以上稼ぐ場合は夫の税金の負担は徐々に増えますが、あなたが稼ぐ金額よりも夫の税金負担の増加のほうが少ないので損することはありません。150万円以上稼ぐつもりなら気にせずガンガン稼いでください。
では次に、年収201万円の壁について下記で説明していきます。扶養を外れてガンガン稼ぐつもりの方はチェックしておきましょう。
※201万を超えると配偶者特別控除の対象外になります。ただし、たくさん稼ぎたければあまり気にする必要はありません。くわしくは下記で説明していきます。
201万の壁とは、配偶者特別控除が無くなるボーダーラインのことです。
上記の150万円の壁でも説明しましたが、1年間の給与収入が150万円を超えると徐々に配偶者特別控除が減額していき、夫の税金の負担が増していきます。
※給与収入とは、給料などのこと。くわしくは給与所得を参照。
※給与収入のほかに雑所得がある場合は下記を参照。
さらに、1年間の給与収入が201万円を超えると配偶者特別控除の対象外となるので、夫は控除の恩恵を受けられなくなります。
したがって、パート主婦の年収が201万円を超えると夫は配偶者特別控除が受けられないため、夫が支払う税金は安くならないということです。
ただし、パート主婦の年収が201万円を超えたとしても損するわけではないので、ガンガンお金を稼ぎたい方はあまり気にする必要はありません。
※夫の税金の増加よりも、妻の手取り金額のほうが上回るので損することはありません。
雑所得がある場合、上記で説明した「年収の壁」ではなくなり、話が変わってきます。
アルバイト先の給料と雑所得がある場合、年収ではなくて2つの合計所得金額でボーダーラインを考えなければいけません。
※年収106万円の壁については雑所得は関係なく、勤務先の給料だけで考えてください。
※年収130万円の壁については給料と雑多な収入の合計で考えてください。
給料と雑所得の合計所得金額などについては下記のリンク先記事で説明しているので気になる方はチェックしておきましょう。
では最後に、おすすめな年収について下記で説明していきます。フリーターおよびパート主婦の場合で説明しています。
ここまで説明したように、年収には税金や扶養が関係してくるボーダーラインがあるので、とくにアルバイトをする学生(未成年など)やパートをする主婦などの方は気をつけなければいけません。
「自分は扶養とか関係ない!」という方は年収のボーダーラインなんか気にせずにガンガン稼いでください。
▶扶養されている親族の場合
あなたが親族に扶養されているアルバイトやフリーターなら年収103万円以下にするのがオススメ。
※未成年は給与収入103万円以下なら税金も0円になります。
くわしくは下記の記事で説明しています。
子供が103万超えたら学生バイトは年収いくらがおすすめ?
フリーターで130万円超えると損?それともお得?
▶配偶者(パート主婦)の場合
それほどガツガツ働くつもりが無いのなら年収130万円未満にしておくのがオススメ。扶養から外れるなら150万円を超えるのがオススメ。
パート主婦は年収いくらがお得なの?103~150万円
中途半端に稼ぐと親族の税金が増えたり、手取りが減ったりして、逆に損してしまう可能性があるので自分の収入をどれくらいにするかしっかり把握しておくことをオススメします。