リスクにそなえるため
社会保険とは生活上のリスクにそなえるための保険であり、すべての人が関わる「日本の保険制度」です。
生活上のリスクってなに?
生活上のリスクとは、暮らしの中で多くの人が関わることになるリスクのことです。たとえば「病気、老後、介護、失業、障害」などのようなリスクです。
みんなでリスクにそなえる
上記のようなリスクに見舞われればたくさんのお金が必要になります。自分ひとりで対処することはむずかしいでしょう。
そこで、これらのリスクを社会全体で対処しようというものが社会保険です。
リスクに見舞われたひとにお金などを支給して対応します。
5つの保険でリスクにそなえる
生活上のリスクにそなえるため、社会保険は5つの保険でできています。国民はこれら5つの保険のすべてまたはいくつかにかならず加入することになります。
病気やケガの治療代を安くしてくれる
日々の暮らしの中で「病気・ケガ」のリスクを避けて生活することは難しいでしょう。虫歯になったり、インフルエンザにかかったり…。大きな病気になればお金もたくさんかかることになります。
長生きしたときの老後のリスク
年金は65歳になると毎年もらえるお金です。長生きすればそれだけ生活費がかかります。老後の生活のリスクに対応するのが年金保険なんです。
※ここで説明する年金とは「公的年金制度」のこと。公的とは、国が運営しているもののこと。
40歳以上のすべての方
介護保険は「高齢者の介護を社会で支えよう」という目的でつくられた保険です。40歳になるとすべての方が介護保険に加入することになります。介護保険があれば介護サービスの利用料が安くなるという仕組みになっています。
※費用の1割で利用できる。
アルバイトやサラリーマンなどの保険
雇用保険とは会社などに雇われている方が加入する保険です。たとえば、サラリーマンやアルバイトなどがあてはまります。
失業のリスクに対応
雇用保険は失業をしたときの生活を助け、再び新しい仕事に就けるようお金を支給してくれたりします。
育児で仕事を休む方にも
ほかにも育児で仕事を休む方にお金を支給してくれたりもするんです。
※雇用保険に加入している方に限ります。
働くひとを守ってくれる
労災保険とは仕事によってケガや病気をしたり、死亡したときにお金を支給してくれる保険です。
正社員だけじゃない
労災保険は正社員だけでなく、パート・アルバイトなど賃金を支給されるすべての方にたいして対応してくれます。
まとめ
わたしたちは生活していればかならず社会保険に関わることになります。
上記でも説明したように、社会保険はケガや病気のリスク、障害や死亡のリスクなどに対応してくれます。とくに医療保険や年金保険については高い保険料を支払うことになるので、しっかりチェックしておくことをオススメします。
また、私たちは「社会保険」だけではなく、民間企業が運営している保険(たとえば生命保険やガン保険など)にも加入することが出来ます。
ですが、社会保険だけでも様々な給付をしてくれています。それを理解したうえで、「社会保険だけじゃ不安だから、ほかにもガンに対する保険もほしい!」と思う方はガン保険や生命保険に加入しましょう。
「大人だから保険に加入しておく」のような意味不明な理由で加入しないようにしましょう。加入するときは自分のライフスタイルと照らし合わせて検討しましょう。
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