「退職したら国保に加入するの?どうすればいいの?」初めての手続きでわからなくて困ってしまう方も多いと思います。この記事では社保から国保への切り替えなどについて簡単に説明していきます。
この記事の目次
国民健康保険に加入するには?手続きに必要なものは?
国民健康保険の運営は市区町村が行っているので、これから国保に加入する方はお住まいの役所で申請の手続きを行いましょう。
国民健康保険に加入するための手続きに必要なものは以下のとおりです。
加入手続きは早めに済ませましょう。加入しないでそのままにしているとデメリットがあるので気をつけましょう。
※デメリットについては次の項目で説明しています。
手続きに必要なものは?
- 世帯主と加入される方全員のマイナンバーが確認できるもの
※マイナンバーカードまたは通知カードなど
- 手続きをする方の本人確認ができるもの
※マイナンバーカード、運転免許証など
- (口座振替をするなら)保険料を振り込むための口座
※市区町村によっては通帳と金融機関の届出印が必要です。口座振替をしない場合は自宅に届く納付書によって保険料を支払うことになります(納付書のバーコードをスマホで読み取って支払うことも可能です)。
※社会保険から変更する場合は下記で説明しています。
※お住まいの市区町村HPでしっかり確認しましょう。
オンラインでも可能な場合も?
▶加入手続きはオンライン(電子申請)でもできることがあります。マイナポータルで手続きをすることになります。その際に、マイナンバーカードやパスワードの入力が必要になります。
※転入や出生などによる国民健康保険の加入手続きはオンラインで行うことはできません。
※市区町村によっては対応していない場合もあります。
国保への加入または脱退の期限は?
国民健康保険への加入または脱退の届け出には期限があります。その期限は原則、就職や退職、引っ越し(転出)などで変更があってから14日以内です。
手続きに必要なものを用意したら届け出はなるべく早めに済ましておきましょう。
では次に、加入手続きをしなかったときのデメリットについて下記で説明していきます。加入しないでそのままにしているとデメリットがあるので気をつけましょう。
国保への加入手続きをしなかったときのデメリットは?
日本に住んでいる人はかならず医療保険に加入しなければいけません。
※生活保護を受けている方を除く。
したがって、退職などで社会保険から脱退してから「医療保険に加入せずにそのまま」は通用しません。
国保に加入義務があるにもかかわらず手続きをせずにそのままにした場合のデメリットは以下のとおりです。
国保に未加入だとどんなデメリットがある?
- 保険証が使えなくなる
※病院などでの診療が3割負担のところ全額負担になってしまいます。
- 延滞金が加算される
- 変更をせずに保険料支払いをしていなかった場合、最大2年間の保険料支払い義務がある
など。
※そのほかくわしいデメリットについては下記を参照。
退職して国民健康保険に未加入だとどうなる?
では次に、社会保険から国民健康保険に変更するときのポイントについて下記で説明していきます。
社会保険から国保に変更するときは?
会社員やアルバイトなどの方が退職すると、社会保険(健康保険)から国民健康保険に変更することになります。
変更するにはお住まいの市区町村役所にて国民健康保険への加入手続きを行う必要があります。
退職しようとしている方は手続きに必要なものをチェックしておきましょう。
手続きに必要なものは?
- 世帯主と加入される方全員のマイナンバーが確認できるもの
※マイナンバーカードまたは通知カードなど
- 手続きをする方の本人確認ができるもの
※マイナンバーカード、運転免許証など
- (口座振替をするなら)保険料を振り込むための口座
※市区町村によっては通帳と金融機関の届出印が必要です。
- 勤務先の健康保険をやめた証明書(資格喪失証明書など)
※扶養家族がいない方は退職証明書や離職票などでも届出できます。
- (社会保険の扶養から外れた方は)社会保険の扶養から外れた日が分かる証明書
※資格喪失証明書等(扶養から外れた日付のわかる証明書)。
オンラインでも可能な場合も?
▶加入手続きはオンライン(電子申請)でもできることがあります。マイナポータルで手続きをすることになります。その際に、マイナンバーカードやパスワードの入力が必要になります。
※転入や出生などによる国民健康保険の加入手続きはオンラインで行うことはできません。
※市区町村によっては対応していない場合もあります。
国保にともなって国民年金にも移行?
会社を退職して社会保険から国保に変更したときには厚生年金から国民年金への変更手続きもお住まいの役所で行うことになります。
※役所に行かなくてもマイナポータルから国民年金の手続きの電子申請ができます。その際にマイナンバーカードのパスワード等の入力が必要になります。
国民年金の手続きに必要なものは以下のとおりです。
- 手続きをする方の本人確認ができるもの
※マイナンバーカード、運転免許証など
- 年金手帳(基礎年金番号)
- 離職証明などの退職日のわかるもの
※加入しなかった場合のデメリットは年金を払わないで未納にしているとデメリットがある?を参照。
※お金がなくて納付がむずかしい場合は猶予または免除制度の申請もできます。
オンラインでも可能?
▶国民年金の加入手続きはオンライン(電子申請)でもできます。マイナポータルで手続きをすることになります。その際に、マイナンバーカードやパスワードの入力が必要になります。
※日本年金機構電子申請(マイナポータル)
では次に、国民健康保険から社会保険に変更するときのポイントについて下記で説明していきます。手続きに必要なものなどチェックしておきましょう。
国保から社会保険に変更するときは?
就職などで勤務先の社会保険へ加入した場合、国保から社会保険に変更することになります。
この場合、お住まいの市区町村の役所で今まで加入していた国民健康保険を脱退するための手続きを行う必要があります。
国保から社会保険に加入する場合は以下のものを揃えて、お住まいの市区町村にて手続きを行いましょう。
国民健康保険の脱退の届け出には期限があります。その期限は原則、就職などで変更があってから14日以内です。
脱退手続きに必要なものは?
- 世帯主と加入される方全員のマイナンバーが確認できるもの
※マイナンバーカードまたは通知カードなど
- 手続きをする方の本人確認ができるもの
※マイナンバーカード、運転免許証など
- 新しく加入した社会保険(健康保険)の保険証
※扶養家族のぶんも含みます。
- 今まで加入していた国保の保険証
※切り替えた家族のぶんも含みます
オンラインでも可能?
▶オンライン(電子申請)でも脱退手続きができるようになりました。マイナポータルで手続きをすることになります。その際に、マイナンバーカードやパスワードの入力が必要になります。
※市区町村によっては対応していない場合もあります。
ここまでのまとめ
国保の加入手続きまとめ
- 国民健康保険に加入するにはお住まいの地域役所で手続きが必要
- 国保の加入・脱退期限は14日以内
※くわしくは上記で説明しています。
- 国保への手続きをしないでいるとデメリットがある
※くわしくは上記で説明しています。
- 退職などで社会保険から国保に変更するときは国民年金への手続きも必要になる場合がある
※くわしくは上記で説明しています。
会社を退職して国保に加入する人や再就職などで国保から社会保険に加入する人は上記のまとめをチェックしておきましょう。
国保への加入手続きを放置しているとデメリットがあることも覚えておきましょう。
また、再就職などで国保から勤務先の社会保険に移動するときは、国保の脱退手続きを忘れないようにしましょう。