▶個人年金で介護保険料が増える?
厚生年金などの老齢年金のほかに個人年金も受け取ることで所得が増えれば、金額によっては介護保険料が増えることがある。
※くわしくは下記で説明しています。
▶介護保険料が増えないこともある?
個人年金によって所得が増えても、介護保険料の段階が変わらない程度であれば保険料は増えない。
▶増えるのは介護保険料だけ?
個人年金を受け取ることで税金なども増える場合があるので、受給する予定のひとは心の準備をしておく。
※くわしくは下記で説明しています。
65歳以上になると支払うことになる介護保険料ですが、個人年金をもらうことで保険料が増えてしまうことがあります。
ただし、金額によっては保険料が変わらないこともあるので、計算方法を把握しておきましょう。
※介護保険料は収入や所得、住民税の課税状況によって決まります。
65歳以上の介護保険料は、段階ごとに保険料が変わるしくみになっており、段階は本人の収入などによって変わります。
したがって、個人年金をもらってもボーダーラインを超えなければ保険料は変わりません。
※保険料の決まり方は下記で説明しています。
65歳以上の方の保険料は以下の表のようになっています。
※ちなみに介護保険料は市区町村によって変わります。自分の市区町村HPで確認することをおすすめします。
※年金収入等とは、前年(1月~12月まで)の公的年金等の収入 + 前年(1月~12月まで)の公的年金等の収入を除く合計所得金額のこと。
※遺族年金や障害年金などの非課税所得になるものは収入に含みません。
※上記表では第9段階まで分けていますが、市区町村によっては17段階以上に分けている場合もあります。自分の市区町村HPで確認することをおすすめします。
年金収入120万円以下だといくら?
たとえば、世帯に住民税を課税されている人がおらず、本人の公的年金等収入が120万円以下だとすると、介護保険料は月額約3,150円(年間約37,800円)になります。個人年金を含んだ場合の計算方法は下記で説明していきます。
※上記表と照らし合わせると、第2段階である基準額(月額)× 0.5がひと月あたりの介護保険料になります。
※基準額(月額)を6,300円とした場合で計算。
※介護保険料はお住まいの市区町村によって倍率などが変わります。
※介護保険料は65歳以上の介護保険料シミュレーションで大まかに計算可能です。
老齢年金のほかに個人年金ももらった場合の介護保険料を計算してみましょう。
個人年金についての収入がある場合とない場合でシミュレーションしていきます。
たとえば老齢年金が210万円、個人年金が100万円(雑所得30万)とした場合。
↓
65歳以上で去年1年間(1月~12月まで)の老齢年金が210万円のとき、老齢年金についての所得(雑所得)は以下のようになります。
次に個人年金についての所得を計算
個人年金収入が去年1年間(1月~12月まで)で100万、必要経費が70万のとき、個人年金についての所得(雑所得)は以下のようになります。
それぞれの所得を合計
あなたの所得が上記2つの所得のほかに無いとすると、あなたの合計所得金額は130万円となります。
介護保険料を計算
上記表と照らし合わせると、基準額×1.3が介護保険料になります。基準額は6,300円とすると、月額8,190円(年間98,280円)となります。
上記の所得のほかに無いとすると、あなたの合計所得金額は100万円となります。
さいごに介護保険料を計算
上記表と照らし合わせると、基準額×1.2が介護保険料になります。基準額は6,300円とすると、月額7,560円(年間90,720円)となります。
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▶いくら差が出る?
上記の場合、個人年金の有無によって介護保険料は年間約7,000円の差が出ます。
※ただし、介護保険料の基準額や料率のボーダーラインは市区町村によって異なります。したがって、お住まいの地域によってはもっと多くの金額差になることがあります。自分の町のHPで確認することをオススメします。
※介護保険料は65歳以上の介護保険料シミュレーションで大まかに計算可能です。
個人年金をもらうことで増えるお金は介護保険料だけじゃありません。下記で説明していきます。
老齢年金に加えて個人年金も受け取ることになれば、税金や国民健康保険料も増える場合があります。
※健康保険の扶養に入っており、国民健康保険に加入していない場合を除く。
以上のように、個人年金をもらうことで所得が増えれば保険料が増えることになります。残念ですが、受け取る予定のひとは心の準備をしておきましょう。
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