▶何のために税金を納めるの?
安全な暮らしや安心できる社会づくりをするために税金を使っている。日本のルール(憲法)で決められているので税金を納めないといけない。
※くわしくは下記で説明しています。
▶税金は何に使われているの?
国は「消防・警察」「教育・医療・介護」などわたしたちの暮らしのために税金を使っている。毎年100兆円を超える金額が使われている。
※ほかにも格差の抑制や経済安定の役割があります。くわしくは下記で説明しています。
※何にいくら使われているか金額については下記で説明しています。
▶税金を払わない人はどうなる?
納税のルールを守らない人は罰金などのペナルティが与えられる。
※くわしくは下記で説明しています。
税金とは、国民の生活を支えるために国や都道府県・市区町村が使うお金です。
※ほかにも税金には格差の抑制や経済安定の役割があります(ページ下部で説明)。
※学生向けに説明した税金については税金ってなに?学生向けを参照。
わたしたちが納めた税金は国の収入(歳入)になっています。たとえばモノを買ったときにかかる消費税や、お金を稼いだときにかかる所得税などが国の収入になっています。
国は税金等をつかって「消防・警察」「教育・医療・介護」などの公共サービスをわたしたちに提供しています。
※ほかにも格差の抑制や経済安定の役割があります(くわしくはページ下部で説明)。
どれくらいの金額が使われているかというと、毎年100兆円を超える金額が使われています。
※くわしい金額は下記の項目でグラフでわかりやすく説明しているのでチェックしておくことをオススメします。
国は安心してくらせる社会づくりのために税金を使っています。その額は1年間で約100兆円を超えています。
「生活・健康のため」「道路整備のため」「教育のため」など、わたしたちが安心してくらせる社会づくりのために税金は使われているのです。
※学生向けの教科書(税金など)については税金や保険を学ぼうを参照。
では次に、税金が無かったらどうなるのかについて下記で説明していきます。
「税金が何のためにあるのかわからないから支払いたくない」という方もいるでしょう。
ですが、もしも税金がなければ多くの公共サービスが有料になったり、医療費や教育費が今よりも高額になってしまいます。
※ほかにも税金には格差の抑制や経済安定の役割があります(ページ下部で説明)。
たとえば、警察のパトロールやごみ収集などが有料になったりするかもしれません。ほかにも高額療養費(高額な治療代を安くしてくれる制度)が無くなったりしてしまうかもしれません。
わたしたちが安心して暮らせる社会を作っていくうえで税金は必要なお金なのです。
※税金を納めることは憲法で定められた義務なので納めなくてはいけません(日本国憲法第30条)。
では次に、税金の役割について下記で説明していきます。税金は公共サービス以外にも貧富の差をおさえたり、経済を安定させる役割があります。
税金はわたしたちが暮らしで使っている道路や水道などの公共サービスを提供するために使われています。
さらに、税金は「経済の安定化」や「格差が拡大するのを防ぐ」といった役割も持っています。
②所得再分配
お金をたくさん稼ぐほど多く税金を納め、納められた税金は教育や医療の給付などを通じて国民に分配することで所得格差を大きくしないようにしています。
※格差が大きくなると貧困に苦しむ人が増え、それにともなって治安が悪化したり(貧困によって強盗などが増えたり)、お金が無くて医療が受けられなくなる…などの問題が起こり、社会が不安定になってしまいます。社会全体が崩れてしまわないために貧富の差を大きくしないようにしなければいけません。
※貧富の格差は日本だけでなく世界でも問題になっています。
③経済安定化
急激な景気変動をおさえる。たとえば好況期のときには税負担が増え、景気の過熱(過度なインフレ)がおさえられます。
逆に、不況期のときには税負担が減り、景気のさらなる冷え込み(過度なデフレ)がおさえられます。
※くわしくは税金によってこんなことも!で説明しています。
では次に、わたしたちはなんで税金を納めているのかについて下記で説明していきます。嫌なのになぜかみんな税金を支払っています。
「なんで税金を納めなきゃいけないの?税金を払う理由ってなに?」と不思議に感じる人もいると思います。
なぜ税金を納めないといけないかというと、その理由は税金を納めることは憲法で定められた義務だからなんです(日本国憲法第30条)。
日本のルール(憲法)で決められているため、日本に住んでいる方はこのルールに従って税金を納めているのです。違反をすると罰則が与えられることがあります(納税が遅れたり、わざと納めなかった場合)。
わざと納税をしなかったときには「延滞金」や「本来よりも上乗せされた税金」が徴収されることになるので気をつけましょう。
※学生向けに説明した税金については税金ってなに?を参照。
税金のつかいみちを見てわかるように、税金はわたしたちの暮らしに密接に関係しています。したがって、わたしたちが納めた所得税や消費税がどんなことに使われているのか大まかに知っておきましょう。
そして、税金が公共サービスのほかにも貧富の差をおさえたり、経済を安定させるために使われていることも覚えておきましょう。